福岡MPオフィスの松股です。
昨日、住宅ローンに関する大きなニュースが流れたのを
ご存知の方も多いことでしょう。
以下は、そのニュースからの抜粋です。
『大手銀行が12月に適用する住宅ローン金利が30日、出そろった。
固定10年型の最優遇金利では、三菱東京UFJ銀行など3メガバンクと
りそな銀行が1・30%に、三井住友信託銀行は1・15%に、いずれも
11月の水準から0・05ポイント引き下げる。
最近の長期金利の低下を反映して、固定10年型住宅ローンの金利水準は、
各行とも過去最低となる。
金利引き下げ競争は激しさを増しており、住宅ローンをきっかけに個人顧客
との取引拡大を目指す各行は、関連の付帯サービス強化に乗り出している。』
現在住宅購入を検討中、または最近売買契約をしたという消費者の方には、
大変興味深いニュースだったことでしょう。
現に早速当社に、このニュースに関しての質問が数件ありました。
しかしニュースは・・・私にとっては全く驚くことがないニュースだったというのが
正直な感想です。
その理由は
金利大幅引き下げは、福岡の主たる地銀、九州ろうきん、福岡のJAなどでは、
すでに10月から採用されていたからです。
では何故、今回これが大きなニュースになったのでしょうか?
それはニュースの対象が大手都市銀行にあるからだと思われます。
でもこのニュースには、注意していただきたい言葉があります。
それは
「最優遇金利」という言葉です。
つまり
契約者の誰にでも適用される金利ではないということです。
では、それは何を基準に区別されるのでしょうか?
それは契約者の勤務先の規模、年収、購入物件の仕様(例:エコ住宅)、
物件の購入先(銀行と提携したハウスメーカー、販売会社)などによって
決まる金利なのです。
つまり、この「最優遇金利」が適用されるのは
「銀行の規定に適合した契約者」に限られるということです。
でもこのニュースに名前があがっている大手都市銀行
いずれも借入をするにあたって「最優遇金利」が適用されても
保証会社に対する「保証料」がかかります。
例えば
借入金額2,000万円
借入期間35年 だと
保証料は約45万円〜48万円です。
ところが福岡の一部の地銀では、銀行の規定に適合する契約者には
「最優遇金利」に加えて「保証料無料」という特典まで付いています。
よって私がこのブログで伝えたいことは以下のとおりです。
「このニュースはあくまでも『全国ニュース』です。」
「一般に出回るニュースを、そのまま鵜呑みにしないでください。」
「このニュースで取上げられている金融機関が、あなたにとって
最適な金融機関とは言えない場合があります。」
金融機関には、一般には非公開の優遇制度が多くあります。
住宅ローンの借入先は選べるのです。
ニュースを鵜呑みにすることなく
金融機関を慎重に選んでください。
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