福岡MPオフィスの松股です。
今日はオリンピック開催地決定の瞬間をテレビで見ていたので、
少々寝不足です(笑)
ご存知のとおり2020年のオリンピック開催地が東京に決定しましたが、
これによって住宅ローンの金利にはどのような影響があるのか???
気になる方もおられるでしょうから、あくまでも個人的見解ですが、
予想される状況について書き込みます。
まず週明けのマーケットでは、株高、円安という傾向が考えられます。
株価については特に建設、不動産、ホテル、観光などの銘柄を中心に上昇し、
更なる景気回復を見込んだ投資の活発化で円安が進むと予想します。
ただしその状況は、決定に盛り上がっている数日だけで、
さほど長続きはしないのではないでしょうか?
それは歓喜に沸いているのは日本だけであり、世界的な目線で見れば、
景気上昇の大きな要因になるとは思えないからです。
特にシリア情勢のことを考えると、円高傾向も考えにくいところがあります。
しかしもしも株価の上昇が続くと、投資家の注目が株に集中し、国債が売れにくく
なることが考えられます。
そうなると国債を売るために金利を引き上げるという現象が起きます
いわゆる長期金利の上昇です。
最近の国債の金利の動きは以下のサイトをご参照ください。
http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata01.html
この表を見ると、今年の5月中旬に急上昇していますね。
覚えていますでしょうか?
これは、日銀が大胆な金融緩和を発表した時期です。
長期金利(新発10年国債利回り)の動向は、住宅ローンの固定金利に影響します。
この時期、住宅ローンの固定金利が急上昇するという現象が起き、連日のように
ニュースでも取り上げられました。。
私が住宅ローンの専門家としてテレビのニュース番組で取材を受けたのもこの時期です。
この時期、多くの消費者が金利動向を心配していたからです。
今回の開催地決定によって、同様の現象の再来があるかもしれません。
それでは固定金利は上昇するのでしょうか?
変動金利はどうなるのでしょうか?
各金融機関の金利は月に1度更新されます。
固定金利は来月にはある程度上昇するかもしれません。
しかしその状況は長くは続かないと思われます。
その根拠ですが、今回の招致成功によって安倍総理は予定通り
消費増税を決断すると思われることが前提にあります。
消費増税後も住宅消費が落ち込まないよう住宅ローン減税制度を改定しましたが、
そこで金利上昇が続くと住宅市場は冷え込むでしょう。
住宅ローンは駆け込み需要もあって、現在申込件数が増えています。
そこに水を差さないような対策を取ることが考えられるからです。
変動金利は、長期金利ではなく政策金利に影響されます。
先に述べたように長期金利はある程度の上昇が考えられますが、
まだ政策金利が上昇する状況ではありません。
長期金利が上昇し続ければ(それだけ景気が急によくなれば)、政策金利も
上昇するかもしれませんが、今の日本ではそれは考えにくいと言えます。
よって変動金利は固定金利の後で多少上昇することがあるかもしれませんが、
急激な上昇はないと考えます。
個人的には、本当にオリンピック開催が景気に影響を与えるのは、2019年以降(開催の
1年前)ではないかと思っています。
しかし今回のオリンピック開催地の決定によって、しばらくは住宅ローン市場の
状況を注視したいと思います。
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