福岡MPオフィスの松股です。
当社で住宅ローンの事務サポートに着手する際、申込者様の属性やクレジット状況などについて、必ずヒアリングをさせていただいています。
申込み先の選定にあたって、このヒアリングは非常に重要なのです。
よって、お聞きすることに対して正確にお答えいただかないと、審査に支障をきたすことがあります。
先日、中古マンションの購入を検討している方から、住宅ローン手続きの事務サポートの依頼を受けました。
ヒアリングの結果、審査における問題点は特になさそうでした。
ただし多くの中古住宅は複数の仲介業者が営業をしていて、購入希望者が重複することから、常に審査のスピードが重視されます。
この方も○○日までの審査結果を希望されていたので、当社は迅速に事前審査の申込書類を提出し、銀行からの回答を待ちました。
3ヶ所の銀行に提出しましたが、結果として全て「否決」でした。
原因は分かりません。
そこであらためて申込者様とお会いして、再度ヒアリングをしました。
そして新たな事実が判明しました。
会う時までにCICの登録情報の取得(情報開示)をお願いしていたので、その内容を確認すると、利用していたカードローンの延滞回数が非常に多く、しかも長期連続延滞であったため、「異動」という文言で情報処理されていました。
※いわゆるブラックリスト状態です。
当初のヒアリングでは、その件は全くお話がありませんでした。
これでは申込書類を普通に提出しても、どこの銀行も通りません。
なぜ最初に言ってもらえなかったのかを尋ねたら、ただ単に「言いにくかった」とのことでした。
そこで、延滞の事情を上手く説明できれば通る可能性がある某銀行への申し込みに切り替え、なんとか事前審査で承認を得ましたが、最初の時点からは時間がかかりすぎたため、当初希望していた物件は買うことが出来ず、別の物件で妥協することになりました。
最初のヒアリングで正確に情報収集が出来ていれば第一希望の物件も望みがあったのですが、それが
出来なかったという例でした。
確かにローンの延滞の事実は、人には言いにくい事柄です。
例えば医者が患者を治療する時は、本人から症状の聞き取りや検査をして、適切な治療を行ないます。
私達もそれと同じで、これからローンの審査を受ける方に問題点がある場合、事情を正確に聞きださないと、適切な対処方法が取れません。
言いにくいこともあるかもしれませんが、ヒアリングには正確にお答えください。
それが審査通過への近道なのです。
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