住宅ローンの審査をするのは「保証会社」です！

福岡ＭＰオフィスの松股です。

 

銀行に住宅ローンを申込んだ場合、審査をするのは銀行だけではありません。

審査をするのは「銀行」と「保証会社」なのです。

保証会社の保証を得たお客様に対して、銀行は住宅ローンを融資します。

 

よって、今回は保証会社についてお話しします。

※フラット３５は審査をするのが窓口金融機関と住宅金融支援機構なので、今回のお話は、フラット３５とは別物であることをご理解ください。

※ネット銀行の場合、銀行が審査をします。よってネット銀行も、今回のお話とは別物であることをご理解ください。

 

金融機関が委託する保証会社は、金融機関によって異なります。

例として西日本シティ銀行の事前審査申込書の画像をご覧ください。

 

赤丸印を見ていただけたら分かるように、例えば西日本シティ銀行には保証委託先として３社の保証会社があります。

申込み先が銀行の場合、そのうち１社は銀行の系列会社であることが多いです。

（上記の例で言えば、西日本信用保証は西日本シティ銀行の系列会社です。）

一方、中には金融機関の系列会社ではない保証会社もあります。

上記画像にある「九州総合信用㈱」や「全国保証㈱」がそれに該当します。

 

金融機関別に言うと、委託する保証会社は以下のとおりです。※2014年6月現在

 

みずほ銀行：みずほ信用保証㈱

三菱東京ＵＦＪ銀行：三菱ＵＦＪ住宅ローン保証㈱

三井住友銀行：ＳＭＢＣ信用保証㈱

りそな銀行：りそな保証㈱

福岡銀行：ふくぎん保証㈱、全国保証㈱

西日本シティ銀行：西日本信用保証㈱、九州総合信用㈱、全国保証㈱

佐賀銀行：佐銀信用保証㈱、全国保証㈱

鹿児島銀行：鹿児島保証サービス㈱、全国保証㈱

北九州銀行：㈱やまぎん信用保証、全国保証㈱

福岡中央銀行：全国保証㈱、九州総合信用㈱

ＪＡ福岡市：全国保証㈱、九州総合信用㈱、福岡県農業信用基金協会

九州ろうきん：日本労働者信用保証協会、全国保証㈱

など

 

これで見ると、都市銀行は系列会社のみに、多くの地方銀行は系列会社とその他の保証会社に保証委託をしていることが分かります。

 

保証会社によって、審査の仕方は様々です。

よって委託先の保証会社が多い方が、審査の窓口が広いと言えます。

 

これはどういうことかと言いますと・・・

 

・都市銀行で借りるには系列会社の審査を絶対にパスしなければならない。

・地方銀行の場合は、どちらかの保証会社で審査にパスすれば借りられる。

ということになります。

 

先日、このようなことがありました。

審査にあたって問題点があるお客様から、福岡銀行と西日本シティ銀行の事前審査申込書を預かった時のことです。

 

銀行に提出する際、

・福岡銀行には「○○○での審査をお願いします。」

・西日本シティ銀行には「○○○での審査をお願いします。」

と、それぞれ審査する保証会社をこちらから指定させていただきました。

それ以外の保証会社だと審査に通らないのは分かっていたので、審査期間の時間短縮のためです。

そして私の予測どおり、両方の銀行で事前審査に通ることが出来ました。

 

保証会社の審査規定では

・借入金額を年収の○倍までと定めている保証会社

・高い審査金利で審査する保証会社

・自営業者や会社役員には厳しい審査をする保証会社

・所得合算者は正社員でないといけないとする保証会社

・個人信用情報で延滞履歴が１回でもあったらＮＧの保証会社

・延滞履歴が○回までだったら許容範囲とする保証会社

・消費者金融からの借入があったら一発ＮＧの保証会社

など、さまざまです。

 

よって申込み内容に問題点がある場合、スムーズな審査通過のためには、各保証会社の審査の特徴（クセ）を知ることがとても重要なのです。

 

（2014年6月現在）

 

企業秘密のため保証会社名をふせていますが、住宅ローンの事前審査に通らなかった方や、審査に不安がある方に対して、当社がコンサルタントや事務サポートをする際、このように各保証会社の審査規定をまとめた資料をもとに、申込み先を選定します。

 

申込んでも審査に通らない可能性が高いところには、はじめから申込みをしません。

審査に通る可能性が高いところを優先して申込みます。

 

それが、一日でも早く承認を獲得することにつながっているのです。