福岡MPオフィスの松股です。
事務所の移転後、通常の業務をこなしながらもホームページやFacebookページの修正、
様々な文書や社用封筒などの住所等の書き換えも終わり、ようやく落ち着いてきました。
さて前回のブログで予告したとおり、今回はフラット35の金利低下傾向について書きます。
画像は今月の金利です。
フラット35は、昨年8月から6ヶ月連続で適用金利が引き下げられ、
史上最低金利を更新し続けています。
昨年からの金利推移は以下のとおりです。※融資率9割以下、借入期間21年以上
(前月からの下げ幅)
2014年7月 1.73% (▲0%)
2014年8月 1.69% (▲0.04%)
2014年9月 1.66% (▲0.03%)
2014年10月 1.65% (▲0.01%)
2014年11月 1.61% (▲0.04%)
2014年12月 1.56% (▲0.05%)
2015年1月 1.47% (▲0.09%)
昨年秋頃1万5千円台前半だった株価は、現在1万7千円前後まで上昇しています。
通常、株価が上がれば長期金利(10年国債利回り)も上昇する傾向が強く、
フラット35をはじめ住宅ローンの固定金利はその影響を受けやすいものなのですが、
最近の推移は以下のとおりです。
長期金利は昨年11月から0.2%以上下がっています。
株価は上がっているのに、なぜでしょうか?
要因のひとつとして考えられるのが、昨年10月31日に発表された
日銀の追加金融緩和策です。
日銀による国債大量買入によって、長期金利が下がっているのです。
他にも欧州各国(特にドイツ)の長期金利の低下傾向も、影響を受けているのでは
ないかと思われます。
この状況がいつまで続くかはまだ分かりませんが、これから住宅ローンを
取組む方で固定金利を検討する方にとって、昨年後半からは絶好のタイミングが
続いていると言えるでしょう。
ただしフラット35は、金利が下降傾向にあるとはいえ、
①あくまでも融資実行時の金利が適用されること。
②団体信用生命保険に加入する場合、保険料は別払い(年1回)であること。
③窓口金融機関によっては、高い融資手数料(多くは融資額の2.16%)がかかること。
④(窓口金融機関の規定にもよるが)融資実行まで時間がかかること。
主に以上の点に注意する必要があります。
低い固定金利の恩恵を受けるチャンスではありますが、慎重に検討しましょう。
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