福岡MPオフィスの松股です。
昨日、日経平均株価が一時的に2万円台に到達したことにより、
今後の住宅ローン金利はどうなるのか?
気になる方もいるでしょうから、私なりの予測を書き込みます。
株価が上がる → 景気上昇 → 金利上昇
これが一般的な展開です。
株価は徐々に上がっています。
それでは金利はどうでしょうか?
住宅ローンの金利は、固定金利と変動金利でその指標が異なります。
固定金利の指標:長期金利(10年もの国債金利)
変動金利の指標:政策金利(無担保コール翌日もの)
まず、以下の画像は最近1年間の長期金利の推移です。
今年の2月まで7ヶ月連続でフラット35の金利が下がり続けたように、
1月半ばには一時期0.2%を下回る状況にもなりました。
しかしその後は徐々に回復し、フラット35や多くの銀行で、3月と4月、
固定金利の基準金利が少しずつ上昇しています。
長期金利の推移と同様、今後の株価の動向などによっては以前の水準の
金利に回復することが十分に考えられます。
そうなると、最近まで最低水準だった住宅ローンの固定金利も、
以前の水準に戻る(上昇する)こともあり得るのです。
では変動金利はどうでしょうか?
前回株価が2万円以上だったのは2000年春のITバブルの時期でした。
それから現在まで様々な経済状況を経て、一時は株価が7000円台まで
落ち込んだ時期もありました。
そのことを踏まえて、以下の画像をご覧ください。
画像は最近約16年間の政策金利の推移です。
2008年12月以降、7年以上にわたって0.1%という状況が続いています。
日銀の異次元的金融緩和により、まだしばらくはこの状況が続くと思います。
ちなみにこの推移の中の最も高かった時期(2007年2月~2008年9月)で、
政策金利は0.5%でした。
それから急激に金利が低下しています。
なぜでしょう?
この時期にリーマンショックがあり、それを境に金利が急下降したのです。
このように株価が前回2万円台だった時期の数年後から、政策金利は徐々に
上昇し、そして下降しました。
それではこの間、住宅ローンの変動金利の動きはどうだったのでしょうか?
下のアドレスは大手都銀の最近14年間の金利の推移です。
http://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/shinki/kakokinri.html
参考のためご覧ください。
過去14年間の変動金利の基準金利は、2009年1月から現在まで2.475%、
最も低かった時期で2.375%、最も高かった時期で2.875%、しかし
これもリーマンショック以降下がり、現在に至っています。
このように、政策金利の推移とほぼ一致しているのです。
よって
・まだしばらく変動金利は動かない
・多少の景気回復では、大幅な金利上昇は考えられない
と考えています。
これまでのお話は、あくまでも私の個人的な予測ですが、
今後のご参考程度に考えていただければと思います。
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