こんにちは。福岡MPオフィスの松股です。
今回は、一般の銀行と比べると皆様には馴染みが薄いかもしれませんが、
九州ろうきんの住宅ローンの特色についてご説明いたします。
特色とは、一般の銀行とは異なる規定についてです。
まず第一に、借入可能期間が挙げられます。
多くの金融機関では、最長返済期間を35年としています。
ただし場合によっては、35年返済でも審査のうえでの返済比率の規定を
満たさないこともあります。
その点、九州ろうきんでは最長返済期間を40年としているので、
これまで規定を満たさなかった場合でも審査に通ることがあるわけです。
ただしこれについては、一点注意が必要です。
九州ろうきんの規定では、完済年齢を満76歳未満としています。
他の金融機関では完済年齢を満80歳未満、または満82歳未満としている
ところが多いので、九州ろうきんのこの規定は厳しい方だといえます。
よって最長の40年返済で取組みが出来るのは、融資実行時で36歳未満の
方となりますのご注意ください。
次に、諸費用の用途が幅広いことです。
住宅購入にかかる諸費用も含めて住宅ローンを融資する金融機関は
数多くありますが、諸費用として認められる項目には規定があります。
九州ろうきんの場合は新居のための家具や家電品の購入費用まで、
住宅ローンの融資額に組み込むことが出来ます。
他の金融機関では、取付工事が必要で住宅に固定するタイプの家具や家電に
ついてのみ融資をするところが多いので、動かせる家具や家電にも対応が
出来る九州ろうきんの制度は、大きな特色といえるでしょう。
次に、買い替えの際に売却損が生じる場合でも対応が可能であることです。
例えば、
・現在マイホームに住んでいて住宅ローンを返済中。
・もっと条件が良い家に買い換えたいけど、今の家を売却しても住宅ローンの残高を全額完済することが出来ない、
・でも売却損を補える預貯金はない。
→ 買い替えをあきらめるしかない。
このような状況にある方がいるかもしれません。
ただし九州ろうきんでは、新たに購入する住宅取得費用に、既存住宅の
売却損を組み込むかとが出来るので、審査の規定を満たせば上記のような
状況でも買い替えをすることが出来るのです。
これは九州ろうきん以外でも、福岡銀行やみずほ銀行で対応していますが、
対応している金融機関はまだまだ少ないといえます。
以上、九州ろうきん住宅ローンの融資規定の特色についてご説明いたしました。
ただし取組む方のライフプランに注意して、くれぐれも「借りすぎ」という状況に
ならないようにしてください。
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