福岡MPオフィスの松股です。
当社ではお客様へのサービスとして、住宅ローンの金銭消費貸借契約(通称:金消契約)に必ず立ち会っています。
金消契約は、住宅ローンのお金の貸し借りについて金融機関とお客様との間で交わされる、とても大事な契約です。
金額が大きいため、説明に不備があったり誤った説明があったら大問題になりかねません。
また契約の際、保険やカード類や投資商品の案内をする金融機関もあります。
当社が同席することによって、説明の間違いや不備がないかの確認、また案内されたものがお客様にとって適切であるかのアドバイスなどが出来るのです。
金消契約では、まず住宅ローンの仕組みから説明にはいります。
先日、こんなことがありました。
ある銀行員が元利金等返済について銀行独自の説明資料を見せながら説明したのですが、その時の図表はこんな感じでした。
元利金等返済の説明をする際、ほとんどの金融機関がこんな感じの図表を使っています。
おそらく何十年もこの図表を使っています。
そこで先日、ある銀行員が同様の図表を見せながらお客様に説明しました。
「このように返済開始当初は、返済額のうち利息が大部分を占めています。」
適用金利は1%を切る金利です。
だとすれば、これはとんでもない誤りなのです。
この図表はおそらく金利が5%以上の時期に作られています。
今の時代には合っていない図表なのです。
簡単な計算をしてみましょう。
3,000万円を年利1%で35年返済で借りたとします。
毎月の返済額は概算で84,686円です。
それに対して、初回の利息は以下のようになります。
3,000万円 × 1% ÷ 12ヶ月 = 25,000円
つまり返済額のうち利息の割合は約30%以下です。
返済初回返済時から元金の割合が70%以上もあるのです。
これを図表にすると、こうなります。
昔のように金利が高かった頃は、たしかに先にある図表のような割合でした。
しかし今は時代が違うのです。
先述の銀行員の説明をお客様が鵜呑みにすると、返済してもなかなか元金が減らないと誤認識してしまいます。
説明資料に昔からの図表がまだ残っているとしても、銀行の方は今の時代に合った説明を心がけてほしいものです。
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Wonda Iversen (金曜日, 03 2月 2017 23:51)
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