福岡MPオフィスの松股です。
当社の業務の一つとして、住宅ローンの「借換えサポート」があります。
今年も多くの借換え相談を受付けましたが、そのうち特にみなさまにお伝えしたい事例を、今回から2回にわたって紹介いたします。
【現在の金利が1%台前半でも借換えメリットあり】
住宅ローンの借換え相談に関するサイトで、借換えのメリットが見込める条件として「金利差が1%以上」と挙げていることがあります。
しかしこれまで当社が受付けた相談の中には、金利差が1%以下でもメリットがあった事例があるので、今回はそれを紹介します。
画像では分かりにくいかもしれないので、状況を簡単に書きます。
【借換え前】
・借入残期間 33年2ヶ月
・借入残高 2,117万円
・現在の適用金利 変動金利1.325%
・毎月返済額 65,491円
【借換え後】
・借入期間 33年
・借入金額 2,150万円(借入残高+諸経費)
・適用金利 変動金利0.75%(これまでより▲0.575%)
・毎月返済額 61,305円(これまでより▲4,186円)
・前回借入時の保証料返戻金 約40万円
お分かりいただけましたか?
借換えによって下がる金利は0.575%だけです。
毎月返済額は4,186円下がるだけです。
しかしこれを通算33年で計算すると、毎月返済額分で165万円、縮まった2ヶ月分が約13万円。
合計で約178万円が軽減できます。
借換え前後とも適用金利は変動金利なので、将来的にもこの差はさほど変わらないと思われます。
加えてこの方は当初借入時、保証料を一括前払いにしていました。
借換えでこれまでのローンを完済することで、約40万円の返戻金が見込まれます。
そこまで計算すると、約218万円のお得ということになります。
つまり借換えによる金利差が0.575%しかなくても、状況によっては借換えのメリットが十分に見込めるという事例でした。