福岡MPオフィスの松股です。
マイホームを検討する方がどんな悩みを抱えているのかの調査のため、私はYahoo知恵袋や、教えてgoo、専門家プロファイルなどのページを見ることがあります。
特に最近では長期金利の動きから、金利選択で変動金利か固定金利か、迷う方が増えているようです。
数日前「2つの銀行で審査に通った。変動金利で考えているがどちらがいいだろうか?」という質問が載っていました。
そこにこのような回答があったのです。
「昭和60年台は6%台の変動金利でした」
※細かいことを言えば「60年台」ではなく「60年代」ですね(笑)
住宅ローン金利についてこのような回答をする方は、非常に多いといえます。
特に時代遅れの考えを持つFPによく見られる傾向です。
なお、これはバブル期のことを言っています。
バブル期には私もマンション販売の仕事をしていたのでよく覚えていますが、住宅ローン金利が非常に高かったことは間違いありません。
しかしこの時期は借入金利が高かったものの、預金金利も高かったのです。
バブル期の預金金利は普通預金で年利約2%という時代でした。
定期預金だと6%近い商品もあったと聞いています。
預金金利が0.0何%という現在からは到底考えられない金利だったのです。
しかしこのような回答をする方の中には、バブル期の住宅ローン金利を例に出すものの、その時期の預金金利まで触れてコメントする方を見たことがありません。
ようするに、過去の事例で質問者や相談者の不安をあおるだけで、実現性の低さについては全く触れない方が多いのです。
変動金利は長年低金利を推移しています。
今後の景気動向によっては小幅な上昇はあるかもしれませんが、以前のような大幅な上昇は非常に考えにくい状況です。
このようなコメントを見かけたら、無視しても構わないと思います。