福岡MPオフィスの松股です。
前回に続いて、事前審査申込書を書く際の注意点について書いていきます。
今回は「現在の借入状況」についてです。
フラット35を含め、どの金融機関の事前申込書にも現在返済中のローンやクレジット分割払いについて記入する欄があります。
現在返済中のローンなどがある場合、年収や借入額に対しての返済比率次第では、この欄は注意して書かなければいけないのです。
過去に私がサポートした案件の実例を画像でご覧ください。
このケースでは、申込者様には返済中のローンが2つありました。
1つは金消契約の前に完済することが出来るとのことでしたが、マイカーローンはまだ借入残高が多いので完済は出来ないとのことでした。
しかしこのマイカーローンを残したままだと、住宅ローンの返済額とマイカーローンの返済額の合計が規定の返済比率をオーバーしていたのです。
そこでマイカーローンの残高を住宅ローン申込先の低金利のローンに借換え、なおかつ返済期間を延ばして返済額を減額することを、事前審査の申込み時に申請しました。
これによって返済比率の問題をクリアし、無事に審査の承認を獲得することが出来たのです。
これは審査を通すための手段としてよくあることなのですが、このやり方を受けてくれる金融機関とそうでないところがあります。
また受けてくれる金融機関でも、窓口担当者のキャリアが浅ければこのやり方を知らず、こちらから借換え予定を言わなかったらそのまま申込書を保証会社にまわしてしまい、期待する審査結果が得られない恐れもあるのです。
申込書の記入の仕方や、審査を通すための提案の仕方によっては、審査結果が異なることの1つの事例だと思っていただければと思います。