福岡MPオフィスの松股です。
先週のことですが、このようなニュースが配信されました。
「メガバンク、住宅ローン審査にAI活用」
https://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/181004/ecn18100416420033-n1.html
審査にAIを導入することは、記事にもあるようにすでにソニー銀行が今年の5月から実施していますが、今回は三菱UFJ銀行やみずほ銀行の今後の導入について書かれています。
将来はおそらく、ほとんどの金融機関で審査にAIが導入されることでしょう。
それに対して申込者(審査される側)は、どうなるのでしょうか?
まず、AIではありませんが、スコアリングという形式では以前から多くの金融機関(保証会社)が自動審査を実施しています。
申込者の属性(年齢、勤務先、勤続年数、年収など)や資金計画(自己資金、借入希望額など)を入力して一時段階で○×判定をするのです。
それから個人信用情報の調査をし、審査結果を出していると聞いたことがあります。
※勤務先の業種や職種によっては、それだけで一時段階で×になると聞いたこともあります。
おそらくAI導入だと、この全ての作業が自動審査になると思われます。
他に先駆けてネット銀行とメガバンクが審査にAI導入を開始しましたが、これが地方銀行の保証会社まで波及するには、まだ時間がかかるかもしれません。
これは個人的な考えですが、システム開発にかかる資金力の問題がそこにはあるのではないかと考えています。
AIによる機械的な審査だと、申込者の属性や資金計画や個人信用情報に何の心配もない場合は特に問題ないでしょう。
ただし審査に支障をきたす要因があれば、機械的な処理だけで審査に通らないということが考えられます。
よって現時点ではまだ、大手銀行による優良な申込者の囲い込み競争の段階ではないでしょうか?
AI導入によって審査の可否をどのように振り分けるかは、まだ分かりません。
これが地方銀行の保証会社まで波及するかどうかもまだ分かりません。
しかし一つ言えることは、将来的にはほとんどの金融機関で導入されるだろうということです。
そうなると審査に不安な要因がある方は、各金融機関の審査規定を一層把握したうえで申込み先を決めなければならないでしょう。
申込む方の状況によっては、マイホーム購入計画を早めに検討した方がよいかもしれません。