福岡MPオフィスの松股です。
まだまだ日本中で新型コロナウィルスの新規感染者が連日出ていますが、福岡県内は最近ずっと一桁台で推移し、このまま続き、早期にゼロになればいいなと思っています。
経済も以前より回復してきたとはいえ、中にはまだ苦戦を強いられている業種もたくさんあります。
その中で映画「鬼滅の刃」の大ヒット、私自身は漫画やアニメには興味がなく、今回もテレビで放映されていたのを2時間ほど観ても世界に入り込むことが出来ませんでしたが(ファンの方、すみません)、日本中で老若男女問わず作品に共感することの素晴らしさに加え、経済面でもとても喜ばしいことだと思います。
さて最近のニュースでは、大手企業の冬のボーナスカットや人員削減など、まだまだ暗いニュースが続いています。
しかしマイホーム購入を検討する方は、コロナ騒動以前の状態に少しずつ戻っているという実感もあります。
まだまだ先が読みにくいご時世、これからの住宅購入・住宅ローンの取組みにおいては、これまで以上の慎重な計画が求められることでしょう。
そこで今回は「同じ返済金額でも適用金利によって住宅ローンを借りられる金額が大きく変わる」ことについて述べていきます。
住宅ローンを取り組む際、「いくら借りられるか?」よりも「毎回の返済額がいくらなら無難に返せるか?」を重視することが大事なのは以前から言われています。
特にこれまでとは働き方が大きく変わり、業種によっては大手企業勤務でも大幅に収入が減るケースもある現代、返せる範囲内での住宅ローンの取組方が本当に重要になるのです。
ここで大事なのが、金融機関や住宅ローン商品の選び方です。
都市銀行、地方銀行、ネット銀行、フラット35、そして固定や変動、それぞれ金利が異なります。
金利が異なると、返済額が同じでも借りられる金額が異なるのです。
以下の事例をご覧ください。
例えば「住宅ローンの返済額を毎月8万円(ボーナス返済はなし)に抑えたい」という方のケースです。
毎月の返済額が同じ8万円でも、フラット35S(融資率が物件価格の9割超)とネット銀行とで比べると、借入できる金額に430万円もの開きがあるのです。
地方銀行だとその中間くらいです。
もちろん全期間固定金利と変動金利の違いがあるので、その仕組みを理解して選ぶことが大事といえます。
変動金利のリスクを理解し、いくらかの金利上昇があっても対応できる状況であれば、購入する際の予算が数百万円変わります。
例えば自己資金が300万円だとすれば、フラット35Sだと物件価格と諸経費で2,990万円の範囲内で抑えないといけないところ、地方銀行だと3,260万円、ネット銀行だと3,420万円に予算を増やすことが出来るのです。
それだけ物件の選択肢や、建物工事の範囲が増えると言えるでしょう。
銀行によっては、申込者の年収やエコ住宅であるかどうかなどで金利が引き下げられる場合もあります。
また住宅会社との提携ローンであれば、ネット上やチラシに書かれている金利よりも引き下げられている場合もあります。
これからマイホーム購入を検討される方は、あらためて固定金利と変動金利の仕組みの理解、取組先の金融機関選びについて、慎重に考えてみることをおすすめいたします。