福岡MPオフィスの松股です。
当社の業務の一つに「借り換えのコンサルタントと手続きサポート」があります。
その中には時々ですが、福岡銀行の「エブリワン」からの借り換え手続きをサポートすることがあります。
先日借り換えの融資が実行されて、新たな成功事例が追加されたので、今回はそのことについて書きます。
今回の成功事例を簡単な図にしたものがこの画像です。
福岡銀行の「エブリワン」という住宅ローンは、通常の審査において申込内容に難点があっても、適用金利を高めにすることで取組が可能となる、ある意味で特殊な住宅ローン商品といえます。
しかし借入者の状況次第では、当初の融資実行から数年後には通常の金利の住宅ローンへの借り換えが出来るようになります。
当社ではこれまで数件の借り換えに関わってきましたが、毎回課題となるのは「エブリワンの完済(解約)手数料について」です。
一般的には借り換えによって既存の住宅ローンを完済する場合、これまでの金融機関に数万円の手数料がかかります。
しかし「エブリワン」の場合、その金額が高額なのです。
(具体的にいくらなのかは福岡銀行でも公表されていないので、この場での言及は控えます。)
(当初借入時の金銭消費貸借契約の際、手数料の件が明記されている確認書に借入者が自署押印をしているので、これには従うしかありません。)
その高額な手数料を「借り換え先のローンに組み込むか」「手持ち資金で払うか」によって、借り換え先選びが変わります。
まず「借り換え先のローンに組み込む」場合、フラット35には申込むことが出来ません。
当社では昨年、エブリワンからフラット35への借り換えサポートをする機会がありました。
フラット35への借り換えでは、それにかかる諸費用のうちフラット35の手数料や登記費用などは新たなローンに組み込むことが出来ますが、「エブリワン」の高額な解約手数料は認められませんでした。
その時の申込者様は解約手数料を手持ち資金で支払うことが出来たので、フラット35への借り換えが無事に成立しました。
なおフラット35以外の金融機関であれば手数料を「借り換え先のローンに組み込む」ことも可能です。
今回の事例の方はそのパターンです。
しかしフラット35以外の金融機関に申込む場合、以下の点で審査に苦労します。
・なぜ当初は「エブリワン」で取り組まざるをえなかったのか?を説明すること
・高額な解約手数料がかかることを説明すること
今回の案件ではそれらの説明に成功して審査の承認を獲得することで、借り換えを実現することが出来ました。
「エブリワン」からの借り換えを検討される方は、多いと思います。
ただし借り換え実現のためには、越えなければならないハードルがあることを知っておいていただければと思います。